おばあちゃんが大切にしてきたこと
63年前、福島県の山奥の1人のおばあちゃんが、東京都練馬区に土地を買い受けました。
おばあちゃんは特に大富豪だったわけではありません。家業である小さな呉服屋を切り盛りしながら、お米の1粒も無駄にせず、苦労を苦労とも思わず一所懸命に働き、二男三女を育て上げたのです。
三番目の孫に分け与えたその土地には、やがて小さなアパートと一軒家が建ち、一男一女が育ちました。
やさしさとたくましさと
当時、家の周りは一面の畑で、西武池袋線は「肥溜め列車」などと揶揄われた時代でしたが、子供たちの物心がつくころには、一面住宅街に変わっていました。
63年後その家は、東京に出てきた女性たちが安心して暮らせるシェアハウスになっていました。
おばあちゃんの包容力のあるやさしい笑顔が、今も私たちの原点です。
コメント