本日お話を伺ったのは、奈良県出身のM.Sさん。地元の書店で20年ほど働いたあと、仕事を辞めて東京へ出てきました。住まいも決まっていない、仕事も決まっていない。その状態からの部屋探しで何に困り、何を決め手にしたのか。04号室と05号室で過ごした日々のことも含めて、ご退去のときに伺いました。(すでにご退去された卒業生の方です)
M.Sさんの意見をまとめると、、、
- 無職での部屋探しは難航。年齢や性別で断られたこともあった
- 内見はまず朝に、そして夜にもう一度。灯りと笑い声で「ここなら」と決めた
- 帰って、ご飯を作って、湯船につかる。家でゆっくりしたい人にはめっちゃおすすめ
板津今日はありがとうございます。まずお部屋を探していたころ、どんなことで悩んでいましたか?
まず、無職だったんですね(笑)。地元の書店で20年ほど働いて、疲れて辞めて、それから東京に出てきたので。最初はひとり暮らしで探していたんですけど、東京は家賃が高くて。家具や家電も一から揃えなければいけないハードルもあって、だんだんシェアハウスにシフトしていきました。



無職での部屋探しは、やっぱり厳しかったですか?
賃貸もシェアハウスも、まず無職であることですね。シェアハウスだと、年齢や性別で断られることもありました。



性別、というと?
5人中4人が男性、というところがあって。まあ、それは内見の前に言ってもらえたので良かったんですけど。



先に教えてもらえたのは救いですね。Mother TREEのときは、そのあたりはどうでしたか?
貯金があればOKで、助かりました。相談に乗っていただけたのが大きかったです。



そうしたら次の質問です。Mother TREEに決めた、決め手を教えてください。
いくつかあるんですけど、まずは洗面所ですね。あんなに広いところは、ほかにはなかったです。脱衣所もちゃんとあって。



ほかで見たところは、どんな感じでしたか?
トイレのドアを開けたら、洗面所を使っている人とぶつかりそうになるところもありました(苦笑)。あとはリビングがなくて、キッチンとテーブルだけ、というところも多くて。



Mother TREEはダイニングとリビングが分かれていますけど、それはどう感じていましたか?
掘りごたつとダイニングテーブルが別なのが、すごく良かったです。少人数ならダイニングでご飯を食べればいいし、人数が多いときはリビングのほうでみんなで食べたり。テレビが大きいので、みんなで映画を観たりもできました。もちろん、ひとりになりたいときは部屋に戻ればいい。



内見のときのことも聞かせてください。たしか、朝と夜の2回いらっしゃいましたよね。
はい。内見したのは朝だったんですけど、その日の夜にもう一度、駅からの道を歩いてみました。そうしたらMother TREEに着いたときに灯りがついていて、リビングから話し声と笑い声が聞こえてきて。「みんな仲がいいんだな」って。



そこで決められた。
そうですね。見た感じのあたたかさと、聞こえてきたあたたかさが一致していたんです。それで安心して決められました。



ありがとうございます。次の質問です。実際に住んでみて、一番良かったことは何でしょう?
人ですね。入居者の方たちです。ひとりを選ばなくてよかった、というのがあって。ひとりだと、何かあったときにずっと考えてしまうんですけど、誰かがいれば気が紛れるんですよね。休みの日に一緒に自転車で公園まで行ったりもしました。



そういえば、お隣のお宅ともお付き合いがありましたね。
そうなんです。すごくいい方で。柚子をいただいて、4回か5回くらい柚子風呂に入りました(笑)。



(笑)。設備の面ではどうでしたか。M.Sさんの一番は?
冬だとお風呂になっちゃうかもしれないですけど(笑)、通年での一番は本棚です。05号室は棚板が4枚あって、私は本がすごく多いので。「こんなに載せて大丈夫かな」というくらい詰め込んだんですけど、危ないことは一切なくて。強度がすごいなと思っていました。ストレッチができるくらいの広さがあるのも良かったです。



あの棚は、職人さんに一から作ってもらった造作の建具なんです。既製品だと幅や高さが合わなかったり、周りと雰囲気が合わなかったりするので。そのぶん納期は遅れまくるんですけど(笑)。
こだわりがあると、遅れますよね(笑)。でも、そのおかげでMother TREEにしようと決断できました。他のシェアハウスを見に行っても、まず部屋が狭いですし、本棚を自分で買わないといけないのか、と思ってしまって。



そうしたら次の質問です。Mother TREEの一番の魅力は何だと思われますか?
水回りですね。お風呂のシャワーの水圧、浴槽そのもの、洗面所、脱衣所の広さ。人数の割に十分あるところも含めて。急いでいるときはシャワーで済ませられますし。湯船にお湯を溜めて入れるというのは、実はけっこうな売りだと思います。



ほかを見て回ると、そうでもないんですね。
シャワールームだけのところが多いです。あとは、写真ではいい感じに撮れているのに、実際に行ってみると共用部がすごく狭かったり。お風呂に換気がなくて、ずっとサーキュレーターを回しているところもありました。



最後の質問です。Mother TREEに住んで、変わったことはありますか?
生活のリズムができたことですね。書店で働いていたころはシフト制で、ずっと仕事をしていたので、ご飯も下手をすると3食外食で。作ることもほとんどなかったんです。こっちに来てから、毎日決まったリズムで動くのがこんなに楽なんだと気づきました。



帰ってきてからは、どんなふうに過ごされていましたか。
帰ってご飯を作って、食べて、お風呂に入って。そういうくつろげる時間が、自分には必要なんだなという気がしています。作るという作業をしているうちに、少しずつ仕事モードから切り替わっていくところもあって。



入居前に唯一不安だったのは、駅から歩くことだとおっしゃっていましたね。
地元では徒歩7分でも自転車に乗っていたので(笑)。慣れるのに1ヶ月くらいかかりました。でも慣れてからは、道の途中のお家の植物を眺めたり、猫と遭遇したり。健康的ですし、歩く楽しみを見つけていった感じです。あと、自転車を置けたのも私にとっては大きかったです。



最後にもうひとつだけ、みなさんが戸惑う質問をさせてください(笑)。M.Sさんから見て、ぼくたち運営に関わっている人間は、何をしている人たちに見えますか?
ええー(笑)。難しいな。一緒には暮らしていないけれど、一緒に暮らしのことを考えてくれる人たち、でしょうか。仕事とか、そういうのは取っ払って。



ありがとうございます。これから探す方に、ひとことあれば。
水回りが大事な人と、料理をしたい人と、家でゆっくりしたい人には、めっちゃおすすめです(笑)。



今日は貴重な時間をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
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Mother TREE は7室の小さなシェアハウスで、お部屋が空くのは年に1回から3回ほどです。空室待ちにご登録いただくと、2か月に1度ほど暮らしの様子をお届けし、空きが出たときはポータルサイトへの掲載よりも先にお知らせします。




